私に憧れていた年下社長と出張一夜、理性が崩れて溺愛が止まりません
部屋に戻った瞬間、私は深く息を吐いた。

静かな空間。

張り詰めていた空気が、ようやくほどける。

バッグをテーブルに置き、靴を脱ぎかけた、その時だった。

――コンコン。ノックの音。

こんな時間に?

少しだけ戸惑いながら、ドアへと向かう。

「……はい」

扉を開けた瞬間、息が止まった。

そこに立っていたのは――藤山社長だった。

「社長……?どうかなさいましたか」

思わず一歩、距離を取る。

こんなふうに、プライベートな空間に来ることなんて、今まで一度もなかった。

「少し、お時間よろしいですか」

低く、落ち着いた声。

けれどどこか、張り詰めている。

「ええ……どうぞ」

戸惑いながらも部屋に招き入れると、彼はゆっくりと中へ入ってきた。

ドアが閉まる音が、やけに大きく響く。

距離が、近い。
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