私に憧れていた年下社長と出張一夜、理性が崩れて溺愛が止まりません
その一言が、胸の奥に深く落ちた。

言葉の意味を理解するより先に、心臓が強く打つ。

――どうして。そう問いかける余裕もないまま。

「京子さん」

再び名前を呼ばれる。

今度は、はっきりと。逃げ場を与えない声音で。

「あなたが、好きだ」

息が止まった。まっすぐすぎる告白。

飾りも、逃げ道もない。

ただ、それだけ。

けれどその一言には、長い時間押し込めてきた想いが滲んでいた。

「……社長」

呼び返す声が、わずかに震える。

距離が近い。

触れられそうなほど近くで、彼は私を見つめている。

その視線から、逃げられない。

「もう、我慢しません」

低く落ちる声。次の瞬間、腕を引かれた。

気づけば、抱き寄せられている。

「……っ」

強くもないのに、抗えない。
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