私に憧れていた年下社長と出張一夜、理性が崩れて溺愛が止まりません
「……私も、落ち着く年頃、か」

小さく呟く。

仕事は順調だった。

やりがいもあるし、評価もされている。

でも――それだけで、この先も満たされるのだろうか。

取引先での打ち合わせを終え、私たちは再び社用車に乗り込んだ。

後部座席。朝と同じ配置。隣には、藤山社長。

「本日の内容ですが、契約条件に関してはほぼ合意です。最終調整は――」

私は淡々と報告を続ける。

「問題ありません。そのまま進めてください」

返ってくるのは、いつも通りの短い言葉。

変わらない。何も変わらない。

それが、かえって意識を引き寄せる。

――さっきの電話のせいだ。

そう思いながらも、頭の中には母の言葉が残っていた。

“いい方なのよ” “京子も、もう四十でしょ”

胸の奥に、じわりと重さが広がる。

「……社長」
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