経済学部一の人気者が同じ学部の大人しい女の子に一目惚れした理由│Quiet Strength×Soft Strength

いちゃいちゃいちゃいちゃ

 むにゃむにゃ、と、どちらかが動いた感触に目が覚めた。相手も同じだったらしい。うとうととしていた目が合って覚醒する。

「おはよ」

 司がいつもの口調で囁く。何だかほっとした。

「お…おはよう…」

 けれど、てれてれ。と、少し顔を隠した。昨日は凄過ぎて、何も着ないでそのまま寝てしまった。今の状況も昨日のことも、思い出すと恥ずかしい。

 そんな綾音を司が放っておく筈が無い。もぞもぞと手を伸ばして素肌に触れた。

「あん…っ」

 と、思わず甘い声が漏れて慌てて口を塞ぐ。駄目駄目。朝からはしたない。と、真っ赤になった綾音を司が放す筈が無い。どんどん行こう。と、進もうとした司を流石に慌てて止めた。

「つ? 司君? ちょっ、ちょっと待って。あ、朝だよ?」

「うん」

 知ってるよ。と、頷きながら綾音に手を伸ばす。

「えっ? と。お、起きないと。ここ、ほ、ホテルだし、時間がっ」

「まだアラームも鳴ってないから大丈夫じゃない?」

 どうでも良いとばかりに言い返しながら綾音の腰を抱いて引き寄せた。

「あ…っ。つ、司君っ?」

 その慌てた声に司が笑う。

「揶揄ってごめん。しないしない」

 その言葉にほっとした。嫌とかではなくて、朝からあんな事をしてしまったらその後動ける自信がない。

 …じゃあ。と、安心して司に身を委ねると、それを見て司が呟く。

「……本当に可愛いなぁ…」
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