経済学部一の人気者が同じ学部の大人しい女の子に一目惚れした理由│Quiet Strength×Soft Strength
営業部の宮城さん
さて、話は戻り、今日の仕事は終わったので自由の身。仕事はあっさりと箱に仕舞い、綾音から返信が来ないことに気を揉んだ。何も無ければ良いけど。そう思いながら待ち合わせのエントランスに行っても綾音の姿は無い。向こうの方が早く終わっているのに変だなと辺りを少し歩いたら柱と壁に隠れた部分から人の声が聞こえてきた。
「で? やっぱりあれ、彼氏なんでしょ? まさか瀬戸ちゃんがあんなチャラい男に引っ掛かってるとは思わなかったなー」
瀬戸ちゃん? チャラい男? 思わず首を傾げてから視界がおかしいことに気付いた。何か色合いが変だな。あ、パソコン用の眼鏡そのままだ。どうでも良いか。とにかく瀬戸ちゃんってまさか。
「あの…お付き合いしているの、悪いことじゃないですよね。引っ掛かるだなんて」
綾音の声が聞こえてきてやっぱりと司は頷いた。ここで相手の情報をもう少し手に入れるべきか迷ったけれど、綾音をこのままにしておけないし話が進めばもっと拗れるかもしれない。司は即断して声を上げた。
「瀬戸さん? ここにいたんだ」
呼びかけて姿を見せたら、その声に二人が振り返った。綾音ともう一人。スーツを着た男がいる。あえてその視線を受け取らずに司は綾音に言った。
「今日は早く帰るって言っていたのに平気なの?」
「…あの…う、うん…」
動揺しているのか司の言葉の意図を汲み取ろうとしているのか、綾音は曖昧な返事をした。けれど相手に見えない様に司の服をほんの僅かに掴む。助けを求めていると気付く。
「で? やっぱりあれ、彼氏なんでしょ? まさか瀬戸ちゃんがあんなチャラい男に引っ掛かってるとは思わなかったなー」
瀬戸ちゃん? チャラい男? 思わず首を傾げてから視界がおかしいことに気付いた。何か色合いが変だな。あ、パソコン用の眼鏡そのままだ。どうでも良いか。とにかく瀬戸ちゃんってまさか。
「あの…お付き合いしているの、悪いことじゃないですよね。引っ掛かるだなんて」
綾音の声が聞こえてきてやっぱりと司は頷いた。ここで相手の情報をもう少し手に入れるべきか迷ったけれど、綾音をこのままにしておけないし話が進めばもっと拗れるかもしれない。司は即断して声を上げた。
「瀬戸さん? ここにいたんだ」
呼びかけて姿を見せたら、その声に二人が振り返った。綾音ともう一人。スーツを着た男がいる。あえてその視線を受け取らずに司は綾音に言った。
「今日は早く帰るって言っていたのに平気なの?」
「…あの…う、うん…」
動揺しているのか司の言葉の意図を汲み取ろうとしているのか、綾音は曖昧な返事をした。けれど相手に見えない様に司の服をほんの僅かに掴む。助けを求めていると気付く。