経済学部一の人気者が同じ学部の大人しい女の子に一目惚れした理由│Quiet Strength×Soft Strength

Quiet Strength×Soft Strength 1

「ぷはー!」

 冷たいミネラルウォーターを一気に喉に流し込んだ舞は、わざとらしい声を上げて冷たい息を吐いた。帰宅してさっさとシャワーを浴びて一息。あー。楽しかったなー。思わず本音を呟く。

 司と綾音とのご飯を終えて帰ってきた。始めはちょっとごたごたしたものの、すぐにいつもの三人になった。あの二人は相変わらず仲良くしているし、三人とも仕事も私生活も順調だし、大学時代の様にどうでもいい話をして笑いまくった。お互いに気を使わないけれど無遠慮に踏み込んでくることも無い関係はただただ居心地が良い。デートを邪魔するような立場なのに全然それを感じないのは、あの二人だからなのか元々友人だったからなのか。分からないけど二人纏めて貴重な友人だと思う。

 何か不思議。

 思い起こせば、司が一目惚れしてからあっという間だった気もする。実際には丸三年も経っているけれど、あの時は本当にびっくりしたなー。それは結局、本物になった。一目惚れってそんなに精度が高いものなのかと舞は疑問に思う。だって本人と話してもいないのに? 人と話しているのを見ただけであんなに突っ走れるものなのかな。でも、司を見ていると、最初からとにかく綾音じゃ無ければ駄目なんだという一途な想いを感じた。それまで全く女に興味も無かった癖に。変なの。

 ふと思い立って検索してみた。

「一目惚れのメカニズム」

 ぱぱっと検索の結果が表示される。

 目惚れは視覚情報から脳の扁桃体が相手の魅力(健康遺伝的相性)を瞬時に判断し、ドーパミンを分泌して強い快感を生む現象です。これは過去の記憶に基づく「好みの投影」や、生存本能的な「遺伝子の合図」が引き金となり、運命的な相手だと認識することで起こります。
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