経済学部一の人気者が同じ学部の大人しい女の子に一目惚れした理由│Quiet Strength×Soft Strength

推し争奪戦 3

「上野さんに貰ったプログラム、皆で使ってます。半期に一度大騒ぎしてた作業がクリック一つで済むとか楽過ぎて楽過ぎて。動かす度に感動してます」

「そうそう。コード、めっちゃ綺麗だって大騒ぎになりましたよ。独学ってマジですか?」

「あ、はい。やり始めたら嵌まっちゃって」

「分かる」

「初めて動かした時の衝撃ったらヤバいですよね」

「でも俺らのとはレベルが違うんだよなぁー」

「そうそう。上野さんのはロジックが凄い。あれってー」

 きゃっきゃっと、浮かれて話す情シスは止まらない。千載一遇のチャンスとばかりに燥ぎまくる。

 そして一頻り、愚痴り組が更に理解のできない言葉で楽しそうに話してから情シスは呟いた。

「あー。やっぱり最高だわ。上野さんー。マジで経営企画辞めて情シス来ません? 部長が本気で引っこ抜きたいって言ってて、俺らも来てくれるなら大歓迎なんですが」

 経営企画? あの子、経営企画なのに情シスが食い付いてるの? と、愚痴り組は首を傾げた。そこって相当仲悪い…って言うか、細かいデータ大量に頼んでくるし整形も大変だから大嫌いって情シスが騒いでた気するけど。
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