経済学部一の人気者が同じ学部の大人しい女の子に一目惚れした理由│Quiet Strength×Soft Strength
初めて言葉を交わした場所で
そして結局、二人は同じ会社に入ることに決めた。二人とも不満の無い進路だから不安も躊躇いは無かった。
その少し前。卒論の審査も終わって二人とも合格を貰った後の事。やっと何もかも終わって自由になった時期。
季節はもう三月になっていた。四月からは社会人だ。飲み会だの卒業旅行だの賑やかな周囲に時々二人も巻き込まれながら残り僅かな学生の時間を過ごしていた。
「綾ちゃん」
もうすぐ学校ともお別れだね。寂しいね。でも会社も一緒だから同じように会えるよね。…会えるかな? どうだろう。会社、大きいもんね…。と、しんみりと学食の片隅でお茶を飲みながら話していた時。時間が中途半端なので学食はがらがらだ。
「ん…?」
呼びかけに顔を上げたら司と目が合った。
そこで鮮明に思い出す。ああ、ここは司と初めて言葉を交わした場所だ。その場所で、初対面の時の様な優しい声で、その時とは違う心の距離で、司がこんなことを言う。
その少し前。卒論の審査も終わって二人とも合格を貰った後の事。やっと何もかも終わって自由になった時期。
季節はもう三月になっていた。四月からは社会人だ。飲み会だの卒業旅行だの賑やかな周囲に時々二人も巻き込まれながら残り僅かな学生の時間を過ごしていた。
「綾ちゃん」
もうすぐ学校ともお別れだね。寂しいね。でも会社も一緒だから同じように会えるよね。…会えるかな? どうだろう。会社、大きいもんね…。と、しんみりと学食の片隅でお茶を飲みながら話していた時。時間が中途半端なので学食はがらがらだ。
「ん…?」
呼びかけに顔を上げたら司と目が合った。
そこで鮮明に思い出す。ああ、ここは司と初めて言葉を交わした場所だ。その場所で、初対面の時の様な優しい声で、その時とは違う心の距離で、司がこんなことを言う。