経済学部一の人気者が同じ学部の大人しい女の子に一目惚れした理由│Quiet Strength×Soft Strength
「俺が綾ちゃんに告白したの、ちゃんと覚えてる?」
「え、う、うん」
急にそんなことを言われて緊張した。勿論、ずっと忘れたりしなかった。こんな素敵な人が? 自分を? と、ふと思う事があっても、それが今は無くなっているかもしれないと思っても、過去は確たる事実だ。だからちゃんと綾音の胸にも記憶にもあり続けた。
そのままずっと、司が頑張る姿を見ていた。アナリストの道を変更した時の強さも理由も全部知っている。そこに妥協も弱さも無いことを見てきた。この人は本当に強い。その強さの為に努力をしてきた人。努力をして強くなった人。憧れに近いその感情を、どう表現すべきか自分はもう知っている。
でも、それを司に伝えることはできなかった。それを司から言われて少し後悔した。自分を待っていてくれたこの人に、自分から伝えることはできなかった。
やっぱり怖い。何も言わずに、何もなかったように通り過ぎてしまえば、彼は自分を思ってくれて、その気持ちを渡してくれた事実が綺麗に残る。もしもそれが今、形を変えてしまっていたら。そう思うと確認をせずにそのままにしておきたい気持ちもあった。それ程大切で失いたくない記憶だったから。
そんな綾音に司が囁く。
「え、う、うん」
急にそんなことを言われて緊張した。勿論、ずっと忘れたりしなかった。こんな素敵な人が? 自分を? と、ふと思う事があっても、それが今は無くなっているかもしれないと思っても、過去は確たる事実だ。だからちゃんと綾音の胸にも記憶にもあり続けた。
そのままずっと、司が頑張る姿を見ていた。アナリストの道を変更した時の強さも理由も全部知っている。そこに妥協も弱さも無いことを見てきた。この人は本当に強い。その強さの為に努力をしてきた人。努力をして強くなった人。憧れに近いその感情を、どう表現すべきか自分はもう知っている。
でも、それを司に伝えることはできなかった。それを司から言われて少し後悔した。自分を待っていてくれたこの人に、自分から伝えることはできなかった。
やっぱり怖い。何も言わずに、何もなかったように通り過ぎてしまえば、彼は自分を思ってくれて、その気持ちを渡してくれた事実が綺麗に残る。もしもそれが今、形を変えてしまっていたら。そう思うと確認をせずにそのままにしておきたい気持ちもあった。それ程大切で失いたくない記憶だったから。
そんな綾音に司が囁く。