経済学部一の人気者が同じ学部の大人しい女の子に一目惚れした理由│Quiet Strength×Soft Strength
と、呟いて頷く綾音は特に落ち込んでいる様子もない。元々分かっていたような様子ですらある。それが本当に分からないほど綾音も子どもではない。ただ、報告のついでに聞いてみただけなんだろう。
だからと言ってこの後、綾音が余計な気を使ったり遠慮したりしないことを舞は知っている。多分、司も。昔、綾音に恋人ができたら大人しくて優しいことにつけ込まれて寄り掛かられたり振り回されたりするかもしれないなーと勝手に想像したこともあったけれど、司とはそうはならなかった。その司も綾音以外に関心を持たない。そして二人は絶妙なバランスで一緒にいる。それまで異性を必要とする様子もなかったのに不思議な二人だなと改めて思った。
特に司はこうなる前とは別人だ。そもそもの距離が綾音と自分よりも遠かったから理解度は低いのは否めないけれど、それを踏まえてもこの変わり様…。
そう思って気付く。…あれ? 本当に別人だ。思い返すとすんなりと通り過ぎてもいいレベルを超えている。遠かったとはいえ、それなりの付き合いをしていた筈だ。その付き合いの中に今の司を一瞬たりとも垣間見ることはなかった。女性が絡んで見えない筈の人間性が外に出た? いや、そういう事じゃない。予想外のことをするとか楽しそうとか悪そうとかラーテルとかたんぽぽとか全部びっくりしたけれどそうじゃなくて。そういう「見て」知ったことではなくて。その根底にあるものは。
だからと言ってこの後、綾音が余計な気を使ったり遠慮したりしないことを舞は知っている。多分、司も。昔、綾音に恋人ができたら大人しくて優しいことにつけ込まれて寄り掛かられたり振り回されたりするかもしれないなーと勝手に想像したこともあったけれど、司とはそうはならなかった。その司も綾音以外に関心を持たない。そして二人は絶妙なバランスで一緒にいる。それまで異性を必要とする様子もなかったのに不思議な二人だなと改めて思った。
特に司はこうなる前とは別人だ。そもそもの距離が綾音と自分よりも遠かったから理解度は低いのは否めないけれど、それを踏まえてもこの変わり様…。
そう思って気付く。…あれ? 本当に別人だ。思い返すとすんなりと通り過ぎてもいいレベルを超えている。遠かったとはいえ、それなりの付き合いをしていた筈だ。その付き合いの中に今の司を一瞬たりとも垣間見ることはなかった。女性が絡んで見えない筈の人間性が外に出た? いや、そういう事じゃない。予想外のことをするとか楽しそうとか悪そうとかラーテルとかたんぽぽとか全部びっくりしたけれどそうじゃなくて。そういう「見て」知ったことではなくて。その根底にあるものは。