経済学部一の人気者が同じ学部の大人しい女の子に一目惚れした理由│Quiet Strength×Soft Strength
「上手くいこうがいくまいが、相性だの体調だの恥ずかしさだの、色々不安もあるかもしれないけどさ。そんなの全部吹っ飛ぶくらい、多分凄く良いと思うよ」

 いいなー。と、ちょっと羨ましくなって舞は遠い目をした。自分もそういう経験をしたいとすら思う。きっと想像もしない多幸感を知ることができるだろう。綾にとって司はそういう相手だ。

「え…?」

「良くない訳が無いよ。全身全霊で愛してくれる相手とするんだもん。エッチってポイント抑えれば気持ち良いのかもしれないけど、そうじゃない満足ってきっとあるよ。どっちが優勢かは知らないけど、少なくとも片方は満タンなんだから満足するに決まってる」

「…うん…」

 他でもない舞の言葉に綾音は安心したように頷いた。よしよしと舞も頷く。

「あ、上野の事は気にすること無いよ。あいつは大好きな綾ちゃん抱くんだから満足以外の選択肢なんかある訳が無い」

「こ…ここも一人で全部完結…」

「当たり前じゃん。自分がどうにかできる事なんて自分の事だけなんだよ。だから綾も相手のことなんか考えずに自分の事を考えな。心の準備とか、可愛い下着とか?」

「…」

 その言葉に綾音の頬がみるみる赤く染まる。あー。もうお腹いっぱい。舞は別に満腹でもないお腹を撫でた。
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