苦くて甘い恋のゆくえ~無機質な堅物上司がメンターですが、本音なんて言えません~

「待って。これ、ハワイだよ。どういうこと!? このパパって、もしかしてパパ活?」
「えぇ!? それより、不倫だったりして」

 次第に出社する社員が増え、驚きの声がさらに広がっていく。
 室内が騒がしくしている最中、入り口に部長の姿が見えた。

「おい、これはいったいどうなってる!? あの掲示板は何だ! 藤生課長はどこにいる!」

 声を荒らげ、吠えてかみつきそうな犬のように怒りを露わにしている。そして、そのままCチームのあるブースへと近付こうとしていた。
 どうせ部長から煙たがられているのなら、一度も二度も同じことだ。私は立ち塞がるように部長の前に立つ。

「また君か……」
「まずは真相を確認させてください。それから課長に説明してもらいますので」

「そんな必要はない。すぐに課長を呼んで、この投稿を削除させろ!」

 このまま課長が来たとしても、ただ八つ当たりされるだけだ。どうして課長ばかりが、こんな攻撃を受けなくてはならないんだろう。

 私は相手が部長だと言うことを無視して、目の前にいる相手を睨みつけた。

「それなら、君も一緒に責任を取ってもらう!」

 部長がそう言い放った瞬間、彼の背後から靴音が響いた。

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