苦くて甘い恋のゆくえ~無機質な堅物上司がメンターですが、本音なんて言えません~

 わぁ~、やっぱりそうだ。ブレストのまとめ方がまずかったのかもしれない。
 頭の中が混乱し、並べる順番や今後の見通しなど、ありとあらゆる角度から反省点を洗い出した。

 課長の後を追いかけ部屋を出る。彼は腕につけた時計を眺めながらエレベーターを操作し、ドアを開けるとすぐに乗り込んだ。こちらも慌てて一緒に飛び乗る。

「あと四十五分はあるな。先にオーダーを済ませて……。全体を計算し、この時間で意見を交わせるのは三十分程度か」
「えっ!? そんなに問題点があったんですか?」

 さすがにファイル一つで修正箇所があるとはいえ、三十分もかかるとは思わない。

「まずは関係性の構築が必要だからな」

 課長は冷静に謎の言葉を発している。混乱する間に一階に到着し、ドアが開いた。そのまま足早で進むと、エントランスを出ようとしている。こちらは彼の歩幅に合わせるため、慌てて足を動かした。

 ファイルチェックなのに、どうして外へ?

 裏通りを抜け、雑居ビルにあるカフェレストランに入った。
 不安なまま案内され、テーブル席に座り、二人で向かい合う。

 何もこんなところで反省会をしなくても……。
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