続 追想と翼望(ついそうとよくぼう)君がいるから僕の時間が動き出す
 旭は清々しさを感じながら、規則正しい朝のルーティンをこなしていた。そして家を出て大学に向かう。

卒業論文を教授に確認してもらい提出する。これで後は卒業を待つのみだ。

私立の早慶大学を卒業すれば、小説に専念できることが嬉しかった。大学と小説を書くことを両立すろのは正直きつかった。

締め切りとテストの日が重なると両方とも投げ出したくなったほどだ。
今思えば笑えてくるくらい懐かしいと旭は思い出に浸っていた。

「旭!」

後ろから佐々木 葵(ささき あおい)の声がして振り返った。ストレートのロングヘアーでサラサラが風になびいて整ったハーフのような顔立ちを縁取る。

いかにもお嬢様らしい高級ブランドのコートとバックが上品さを滲み出している。誰もが彼女にしたい女性だろう。

たが旭は藍の走り回っている元気さが好きだ。比べる訳ではないが、好みの違いで断然100%藍を選ぶ。
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