追想と翼望(ついそうとよくぼう)君がいるから僕の時間が動き出す
旭は、ただ懐かしかった。白藍の姫と過ごした日が蘇る。あの時と変わらず、明るい笑い声が心地よかった。
いつまでも続いてほしいと願うのだ。何もいらない。藍だけいればいい。それだけを願っていた。
夕食はレストランを予約していた前に来た知り合いの鈴木のレストランだ。藍と付き合ったら必ず連れて行くと約束した。これは食べることが好きな藍にとっての特典だ。
藍は上機嫌でレストランに行くことを楽しみにしてくれた。入り口まで来ると子供のようなわくわく感が伝わってくる。旭まで幸せにしてくれる白藍の姫は今もそこにいた。
「今日はどんなコースですか?」
「シェフのお任せにした」
「夢膨らみますね」
旭は笑っていた。レストランでは何を食べても2人なら美味しい。オーナーも旭が満足そうな顔していたのでほっとしていた。食事が終わる頃に2人の座る席に行き話しかけた。
「藍さん、食事は楽しんで頂けましたか?」
「はい、とても美味しいです。私はこのレストランのファンになりました」
「それは嬉しい話です。それから旭、やっとか。お前、奥手すぎるぞ」
「お陰で何とか付き合えました。ガード硬すぎまして」
「そんなことありません。年上の私をからかっていると思ったんです」
「藍さん、旭をこれからも、よろしくお願いします。こいつ一途でいい奴ですので」
「はい。私なんかが勿体ないです」
「藍、やめろよ。私なんかって」
「そうですよ。藍さんだから旭は変わった。今までは、こんな素直な笑顔はなかった。それに、ここの自慢のシェフのコースも美味しいか、まずいか分からない顔して食うし。藍さんのお陰で表情が豊かで良い顔になった」
「なんですかそれ、ちゃんと美味しさ味わってましたよ」
「そうか、時々、苦虫潰したような顔になっていたぞ」
「分かります。その顔、怖い顔ですよね」
「そんな顔してないよ」
「ほら、今のその顔、怒った顔」藍は笑って言った。
「いい顔しているぞ。旭、俺は安心した。おっと、2人の邪魔だな。失礼します」
オーナーは、嬉しそうに2人のもとを去った。
「いい人ですね」
「そう、いい人だ。僕の2人目の親父みたいな存在。近くでいつも見守ってくれる」
「私にまで優しい。温かい家族みたいな眼差しですね」
「ぅん、温かい人だ」
平和で懐かしい時間だと感じていた。2人を取り巻く空気は柔らかで穏やかな暖かいものだった。レストランを出て帰宅しようとした時だった。
旭のもとに、ゆうのメールが来ていた。ゆうが仕事のためにニューヨークへ飛び立つ。ゆうの顔を見たくて急いで帰った。
いつまでも続いてほしいと願うのだ。何もいらない。藍だけいればいい。それだけを願っていた。
夕食はレストランを予約していた前に来た知り合いの鈴木のレストランだ。藍と付き合ったら必ず連れて行くと約束した。これは食べることが好きな藍にとっての特典だ。
藍は上機嫌でレストランに行くことを楽しみにしてくれた。入り口まで来ると子供のようなわくわく感が伝わってくる。旭まで幸せにしてくれる白藍の姫は今もそこにいた。
「今日はどんなコースですか?」
「シェフのお任せにした」
「夢膨らみますね」
旭は笑っていた。レストランでは何を食べても2人なら美味しい。オーナーも旭が満足そうな顔していたのでほっとしていた。食事が終わる頃に2人の座る席に行き話しかけた。
「藍さん、食事は楽しんで頂けましたか?」
「はい、とても美味しいです。私はこのレストランのファンになりました」
「それは嬉しい話です。それから旭、やっとか。お前、奥手すぎるぞ」
「お陰で何とか付き合えました。ガード硬すぎまして」
「そんなことありません。年上の私をからかっていると思ったんです」
「藍さん、旭をこれからも、よろしくお願いします。こいつ一途でいい奴ですので」
「はい。私なんかが勿体ないです」
「藍、やめろよ。私なんかって」
「そうですよ。藍さんだから旭は変わった。今までは、こんな素直な笑顔はなかった。それに、ここの自慢のシェフのコースも美味しいか、まずいか分からない顔して食うし。藍さんのお陰で表情が豊かで良い顔になった」
「なんですかそれ、ちゃんと美味しさ味わってましたよ」
「そうか、時々、苦虫潰したような顔になっていたぞ」
「分かります。その顔、怖い顔ですよね」
「そんな顔してないよ」
「ほら、今のその顔、怒った顔」藍は笑って言った。
「いい顔しているぞ。旭、俺は安心した。おっと、2人の邪魔だな。失礼します」
オーナーは、嬉しそうに2人のもとを去った。
「いい人ですね」
「そう、いい人だ。僕の2人目の親父みたいな存在。近くでいつも見守ってくれる」
「私にまで優しい。温かい家族みたいな眼差しですね」
「ぅん、温かい人だ」
平和で懐かしい時間だと感じていた。2人を取り巻く空気は柔らかで穏やかな暖かいものだった。レストランを出て帰宅しようとした時だった。
旭のもとに、ゆうのメールが来ていた。ゆうが仕事のためにニューヨークへ飛び立つ。ゆうの顔を見たくて急いで帰った。