追想と翼望(ついそうとよくぼう)君がいるから僕の時間が動き出す
取り敢えずネットで読書会を検索してみると、オンライン読書会がある。それが偶然と佐藤旭の本の読書会だった。
「さすがです。佐藤旭の本の読書会ですって。先生の本だけですよ。すごい」
それは1週間後の参加だった。しかも1名しか空いていなかったので、旭だけの参加となった。パソコンで旭が申し込んだ。藍に当日は一緒にいて欲しいと言うので了解した。
それに日曜日で休みなので丁度よかった。編集者として、一般の読者が何を望んでいるか知りたかった。これは良い機会だと考えたのだ。
大人になっても初めては、心細いものだ。ましてや旭の本の批判を聞きたいと言うのだから尚更だ。もし藍なら褒めて欲しいと思うタイプ、褒められた方が伸びるのだ。
旭は批判されても伸びるタイプならば、余程のもの好きだと思った。藍は参加できなくても横で聞けるのは、楽しみで仕方がない。どんな評判になるのだろうかと、ファンとして、その様子を見るだけでもいい。
1週間が経ち、午後2時から当日の読書会だ。旭は変装して参加するつもりだ。それはサングラスに帽子をかぶっている。
「先生、それはおかしい。何故サングラスしているの?普通にメガネでいいんじゃない?」
「佐藤旭だとバレたくない。メガネをかけて取材を受けたことがあるから」
「そうですか。それにしても、部屋の中でサングラスは…」
「もういいよ。これでいい」
旭はパソコンに座り読書会の準備をしていた。午後2時になり読書会が始まった。主催の司会を交えて、11名の読書会になっている。
「只今より佐藤旭の本の読書会を開催します。私、司会はZAIMUスタッフの森本あきらです。では簡単に自己紹介をお願いします。今回、珍しく男性の参加がいます。じゃあ佐藤さんから、え、佐藤旭?本人?」
「いいえ。佐藤旭と書いてますが、サトウアキラです。同姓同名ですが、読み方は違います。ですが、親近感がある作家なので参加してみました。よろしくお願いします」
「僕と同じあきらなんですね。本人参加と思い、びっくりしました。佐藤旭の読書会は女性ばかりで、すぐに参加者がいっぱいになります」
「その割には、1週間前なのに空いていましたよ。1名でしたが」
「あぁ、多分、その日に募集を募ったばかりだと思います。当日でいっぱいになったんですよ。間際の募集でもすぐに集まります。最後の1名だったのは幸運ですよ」
「そうですか」
「では、佐藤さんの横のモニターの小川さんお願いします」
「はい、小川有希です。佐藤旭先生とその作品のファンです。全部の本を読みました。何でも質問していただいても直ぐに答えられる自信があります。今日は楽しみです。よろしくお願いします」
司会者は次々と参加者の紹介を促した。その間に藍が旭をモニターから外しマイクの音を消して言った。
「先生、何故、本名で参加するんですか?バレそうでしたよ」
「だって、参加料を払うのに、名前が違うと怪しまれるかと思って」
「オンラインなのに参加料があるんですか?」
「佐藤旭の読書会は、どれでも全部払わないといけないみたいだ。ここは3000円だった。その代わり本プレゼントするって書いてあった」
「え、自分の本、欲しいですか?」
「でも本がついてくるから仕方ない」
「佐藤さん、どうしましたか?本題に入っていいですか?」
「はい、どうぞ」
「では、佐藤旭先生の作品の中で1番オススメの本はなんですか?」
間をおかず次々に答えたのは、今の執筆中の作品だった。
「さすがです。佐藤旭の本の読書会ですって。先生の本だけですよ。すごい」
それは1週間後の参加だった。しかも1名しか空いていなかったので、旭だけの参加となった。パソコンで旭が申し込んだ。藍に当日は一緒にいて欲しいと言うので了解した。
それに日曜日で休みなので丁度よかった。編集者として、一般の読者が何を望んでいるか知りたかった。これは良い機会だと考えたのだ。
大人になっても初めては、心細いものだ。ましてや旭の本の批判を聞きたいと言うのだから尚更だ。もし藍なら褒めて欲しいと思うタイプ、褒められた方が伸びるのだ。
旭は批判されても伸びるタイプならば、余程のもの好きだと思った。藍は参加できなくても横で聞けるのは、楽しみで仕方がない。どんな評判になるのだろうかと、ファンとして、その様子を見るだけでもいい。
1週間が経ち、午後2時から当日の読書会だ。旭は変装して参加するつもりだ。それはサングラスに帽子をかぶっている。
「先生、それはおかしい。何故サングラスしているの?普通にメガネでいいんじゃない?」
「佐藤旭だとバレたくない。メガネをかけて取材を受けたことがあるから」
「そうですか。それにしても、部屋の中でサングラスは…」
「もういいよ。これでいい」
旭はパソコンに座り読書会の準備をしていた。午後2時になり読書会が始まった。主催の司会を交えて、11名の読書会になっている。
「只今より佐藤旭の本の読書会を開催します。私、司会はZAIMUスタッフの森本あきらです。では簡単に自己紹介をお願いします。今回、珍しく男性の参加がいます。じゃあ佐藤さんから、え、佐藤旭?本人?」
「いいえ。佐藤旭と書いてますが、サトウアキラです。同姓同名ですが、読み方は違います。ですが、親近感がある作家なので参加してみました。よろしくお願いします」
「僕と同じあきらなんですね。本人参加と思い、びっくりしました。佐藤旭の読書会は女性ばかりで、すぐに参加者がいっぱいになります」
「その割には、1週間前なのに空いていましたよ。1名でしたが」
「あぁ、多分、その日に募集を募ったばかりだと思います。当日でいっぱいになったんですよ。間際の募集でもすぐに集まります。最後の1名だったのは幸運ですよ」
「そうですか」
「では、佐藤さんの横のモニターの小川さんお願いします」
「はい、小川有希です。佐藤旭先生とその作品のファンです。全部の本を読みました。何でも質問していただいても直ぐに答えられる自信があります。今日は楽しみです。よろしくお願いします」
司会者は次々と参加者の紹介を促した。その間に藍が旭をモニターから外しマイクの音を消して言った。
「先生、何故、本名で参加するんですか?バレそうでしたよ」
「だって、参加料を払うのに、名前が違うと怪しまれるかと思って」
「オンラインなのに参加料があるんですか?」
「佐藤旭の読書会は、どれでも全部払わないといけないみたいだ。ここは3000円だった。その代わり本プレゼントするって書いてあった」
「え、自分の本、欲しいですか?」
「でも本がついてくるから仕方ない」
「佐藤さん、どうしましたか?本題に入っていいですか?」
「はい、どうぞ」
「では、佐藤旭先生の作品の中で1番オススメの本はなんですか?」
間をおかず次々に答えたのは、今の執筆中の作品だった。