続 追想と翼望(ついそうとよくぼう)君がいるから僕の時間が動き出す
「先生、先生。どうしました?心ここにあらずみたいですよ。何処行きました?」

藍が目の前で手をパタパタと振っていた。気がつくと藍が心配そうな顔をして旭をみつめていた。

 その顔を見ていて、現世では叶わぬ夢なのだろうかと考えた。

前世では来世こそは、夢が叶う時代に生まれたいと。自分の運命は自分の力で変えられる世の中であって欲しいと願った。

 令和のこの時代は運命を変えられると信じている。今はただ目の前で笑顔の藍がいる。この幸せを噛み締めていた。 

藍か目を離さず何か言いたかな様子に気づいた。

「何?何か言いたそうな顔してるけど」
「あのー、連載の件ですが」
「ああ、連載ね。いいよ、続けてお願いします」
「良かった。駄目かと思いました。それにこの料理も致命的で断られるかと」
「まぁ、断る理由にこれ入るね」
「ダメダメ、しっかり連載続けると聞きましたから取り消しはなしですよ」
「分かった。じゃぁ、内容を一緒に考えてよ」
「はい、勿論です」

藍は今流行りの傾向をタブレットで検索してみた。旭の作品は恋愛物が多く、ドラマ化や映画になることを考慮した上で、今までにないジャンルで書いて欲しいと思った。

それこそがが旭の心境地た。誰も知らない領域に踏み込もうとしていた。

「先生、一層のこと時代小説はどうですか?」
「時代小説、興味はあるけど」
「先生にとって古いことは新しいかと」

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