追想と翼望(ついそうとよくぼう)君がいるから僕の時間が動き出す
旭が女性ファッション雑誌の企画を受けることを知らせると雑誌の担当者は大喜びした。
作家にしてはイケメンで芸能人並みの人気なので、飛ぶように売れるのを見越していた。
いつもの出版物よりも倍は、売り出すつもりなのだ。小説も雑誌も両方売れるのだから、利益は相当なものになる。
小説を製本する予定もあるので、出版社、始まって以来の大きな売り上げになるだろう。
旭の作品のファンであるのだから、夢にまで見た現実が間近にあるのだ。しかも担当編集者なのだ。作品の手助けになったと思うだけで、嬉しさは相当なものだ。
当日は嬉しさのあまり顔がにやけて、どうしようもない。それを見て旭が言った。
「上機嫌だな」
「当たり前です。佐藤先生がファッション雑誌に出るなんて、感無量に決まっているでしょ」
「へえ、そんなに嬉しい?」
「嬉しいに決まってます。ファンとして」
「僕も嬉しい。大林さんがなんでもしてくれるので」
「ちょっと、なんでもって、できないこともありますよ。ちゃんと考えて言ってくださいね」
「絶対にできるから、大林さん以外は逆にできないから」
「そうですか。まぁ、いいですけど」
旭は嬉しそうに笑った。そんな笑顔が眩しく感じるのは、自分がファンだからだろうと思った。よく見ると前と違ったスーツを着ている。
モデルとしか見えない。細身で背が高くて足が長い、いつにも増してイケメンすぎる。
旭を見ていると、鼓動が激しくなって胸を抑えた。
「どうした?」
「いいえ、何もありません」
旭は藍を覗き込んでくる。至近距離が心臓に悪いと、思わずにはいられない。旭の視線を感じながらときめいている自分の思いを抑えるのに必死だった。
作家にしてはイケメンで芸能人並みの人気なので、飛ぶように売れるのを見越していた。
いつもの出版物よりも倍は、売り出すつもりなのだ。小説も雑誌も両方売れるのだから、利益は相当なものになる。
小説を製本する予定もあるので、出版社、始まって以来の大きな売り上げになるだろう。
旭の作品のファンであるのだから、夢にまで見た現実が間近にあるのだ。しかも担当編集者なのだ。作品の手助けになったと思うだけで、嬉しさは相当なものだ。
当日は嬉しさのあまり顔がにやけて、どうしようもない。それを見て旭が言った。
「上機嫌だな」
「当たり前です。佐藤先生がファッション雑誌に出るなんて、感無量に決まっているでしょ」
「へえ、そんなに嬉しい?」
「嬉しいに決まってます。ファンとして」
「僕も嬉しい。大林さんがなんでもしてくれるので」
「ちょっと、なんでもって、できないこともありますよ。ちゃんと考えて言ってくださいね」
「絶対にできるから、大林さん以外は逆にできないから」
「そうですか。まぁ、いいですけど」
旭は嬉しそうに笑った。そんな笑顔が眩しく感じるのは、自分がファンだからだろうと思った。よく見ると前と違ったスーツを着ている。
モデルとしか見えない。細身で背が高くて足が長い、いつにも増してイケメンすぎる。
旭を見ていると、鼓動が激しくなって胸を抑えた。
「どうした?」
「いいえ、何もありません」
旭は藍を覗き込んでくる。至近距離が心臓に悪いと、思わずにはいられない。旭の視線を感じながらときめいている自分の思いを抑えるのに必死だった。