追想と翼望(ついそうとよくぼう)君がいるから僕の時間が動き出す
 大きく息を吸って藍は目覚めた。口元に違和感がある。それはネクタイで猿ぐつわされていた。口に噛んだネクタイを外そうとするが、両手の自由が効かないことに気づいた。

それはベッドに寝かされ、左右の手首を万歳している状態で、ネクタイで括られていた。

ベッドの両端に強く結んでいた。それに両足も閉じたまま括りつけられているので動けない。もがいても外れないのだ。

先程の夢の続きかと思わせるが、目覚めている。何故なら見覚えのある天井があるからだ。ここは藍と岡田が同棲していたマンションだ。岡田が扉を開けて近付いてきた。

「やっと目覚めたか?」
「うゔゔ…」
「お前が抵抗するからこうなる。おとなしくしていろ。久しぶりに抱いてやる」
 
藍は恐怖を感じた。もがいて体をうねらせて、ネクタイを外そうと試みたが、無理だった。

「無駄だ。外さないし、誰も来ない。俺と子供を作れば、おとなしく結婚して俺から離れないだろう。藍、お前じゃないと駄目なんだ」

岡田は藍の体の上に体重を乗せた。藍を動けなくしている。ブラウスボタンを1つずつ外し、ブラジャーを外した。

そして、スカートも上にめくり下着が見えると、藍の目尻に涙が浮かんだ。興奮した岡田が言った。

「足を自由にしてやろう。お前を抱くためにな」

足のネクタイに手をかけたときに何度もインターホンのチャイムの音が鳴った。

「なんだよ。こんな時にうるさいな」

岡田は部屋から出て行った。
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