恋色ノート
言うなればみんなの憧れ、わたしとは程遠い世界の人。多分わたしたちの学年で知らない人はいない。
……そんな人が、
「(わたしに笑いかけた……)」
わかってる。彼はアルバイトの面接に来ただけで、わたしのことなんて認識すらしていないだろうし、ただの営業スマイルだ。それにしては控えめだけれども。
でも、それでも、さすがのわたしでもちょっぴりきゅんってしちゃった。
……って、そんなことじゃなくて。
周りとの付き合いがほぼゼロなわたしでも知っているような人気者が、なんでここをバイト先に決めたのだろう?そもそもなんでバイトしようと思ったのだろう?
うーん……きっとこれは、わたしが聞けることはないんだろうけど。
ていうか、もしあの人が本当にここで働き始めたら女の子たちたくさん来るんじゃ……?