恋色ノート

 ああもう、絶対わたしになんか気づかないけどこっちがやりづらい。


 そうやって思考を散らかしてる間にもカランと合図は鳴るから、学校では見せないような最高の笑顔で出迎えなきゃいけないのだけど。


それでもなんか、モヤモヤする!



「いらっしゃいませー……」


「こんばんは、花恋ちゃん」


「あぁ、玲さん……」



 ドアの向こうから顔を出したのは、僚くんの奥さんの玲さん。


 よかった、変にお客さん来られたら絶対ぎこちない笑顔でしかいられなかった。よく知ってる人で安心だ。



「どうしたの?何か元気ないように見えるけど」


「あー……実は今、同高の人が面接で来てて……」


「なるほどー。それは花恋ちゃんにとってはあんまりいい気分ではないか」


「そうなんです……」


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