くわばらくわばら! 私のバディは優しくない
2. アルバイト
蒼麻の運転する車で、現場近くに到着した。

コイン・パーキングに駐車し、ここから先は徒歩で行く。


警察や消防も来ていて、途中、規制線が張られている。

でも、蒼麻は顔パスが効く。


「ご苦労様です。よろしくお願いします」


この通り、あっさり通してもらえる。


私ですら、今日この場に何人か顔見知りが見つかって、挨拶しているのだ。


(もう3年と3カ月のキャリアがある蒼麻なら、顔パスだって当然だよね……)


と思ったものの、瞬時に疑問が浮かぶ。


(ホントに? なら、3年後には私も顔パスが効くようになるの?)


とてもではないが、そうは思えなかった。

蒼麻の顔パスは実績があってこそなのだ。

翻って、私は? といえば、いつまで経ってもこのままなのだと思う。


私と蒼麻。

バディを組んでいようとも、対等ではない。

そのことを改めて自覚した──

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