浮気調査を依頼した敏腕弁護士が、傷心の私を溺愛して離してくれません
静かな声なのに、空気が張り詰める。

「彼女はもう十分傷ついています」

その瞬間、胸がぎゅっと締め付けられた。

隣に立つ日向先生の存在が、不思議なくらい心強かった。

店の空気は重かった。

テーブルの上には、日向先生が並べた写真。

隼太はそれを見ながら、苛立ったように髪をかき上げる。

「……だから、これは出来心だって」

苦しそうに言う声に、私は胸が痛くなった。

まだどこかで、信じたいと思ってしまう自分がいる。

すると隼太が私を見た。

「桃子が重かったんだよ」

その言葉に、息が止まる。

「え……」

「いや、だってお前、俺のこと好きすぎるだろ」

苦笑するみたいに言う。

「でもそのくらい桃子は俺のこと好きなんだよな」

私は何も言えなかった。

好きだった。

本当に好きだった。

だから結婚したいと思っていたし、嫌われたくなくて、ずっと顔色をうかがっていた。
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