浮気調査を依頼した敏腕弁護士が、傷心の私を溺愛して離してくれません
三浦先生が苦笑する。

「怖。ちょっと話しただけだろ」

日向先生は無言のままこちらへ歩いてきた。

そして自然な動作で、私の腰を引き寄せる。

「っ……先生」

突然近づいた距離に鼓動が乱れる。

三浦先生は面白そうに肩を竦めた。

「はいはい、お邪魔しました」

去っていく背中を見送りながら、私は戸惑って日向先生を見上げる。

「どうしたんですか……?」

すると日向先生は少し眉を寄せたまま、低く言った。

「他の男に笑いかけないでください」

「え?」

思わず目を丸くする。

先生はそのまま私を見つめる。

「……理性が削られます」

胸が大きく跳ねた。

こんな嫉妬するみたいな言い方、初めて聞いた。

私は困ったように小さく笑う。

「そんなこと……」

すると先生は抱き寄せる腕へ少し力を込めた。

「今のあなたは無防備すぎる」
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