浮気調査を依頼した敏腕弁護士が、傷心の私を溺愛して離してくれません
ベッドへ沈み込む身体が熱かった。

敬さんの腕の中にいるだけで、息が乱れる。

触れられるたび、胸の奥が甘く痺れていく。

こんなふうに誰かを求めたことなんてなかった。

なのに今は、もっと触れてほしいと思ってしまう。

敬さんの指が私の頬を撫でる。

その目は熱を帯びていた。

ずっと冷静だった人とは思えないくらい。

「……敬さん」

名前を呼ぶと、敬さんは苦しそうに息を吐いた。

「もう無理です」

低い声。掠れるみたいな響きだった。

「あなたを誰にも渡したくない」

胸が大きく跳ねる。

次の瞬間、深く抱き寄せられる。

逃がさないみたいに。

「ずっと俺だけのものにする」

その言葉に、頭が真っ白になる。

キスが降ってくる。

優しいのに、熱い。

触れ合うたび、身体の奥まで溶かされていくみたいだった。

二人の吐息が重なる。

熱い。苦しいくらい。

私は震える指で敬さんの肩を掴んだ。

「敬さん、ダメ……」
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