浮気調査を依頼した敏腕弁護士が、傷心の私を溺愛して離してくれません
加絵はスマホを気にする回数も多かった。

通知が来るたびに、ちらりと画面を見る。

そして、すぐ伏せる。

――隼太と同じだ。

そう思った瞬間、自分で自分が嫌になった。

親友まで疑うなんて。

私は慌てて頭を振った。

「桃子?」

「ううん、なんでもない」

また笑う。

最近、笑ってばかりだ。

誤魔化すみたいに。

すると加絵が、少し視線を逸らしながら言った。

「もし浮気だったとしてもさ、男ってそういうもんじゃない?」

その言葉に、胸がざわつく。

「え……?」

「いや、ほら。本気じゃない遊びとかあるじゃん」

私は言葉を失った。

加絵がそんなことを言うなんて思わなかった。

昔の彼女は、浮気なんて最低だって怒るタイプだったのに。

「桃子、真面目すぎるんだよ」

笑いながら言う加絵に、私はうまく返事ができなかった。

窓の外を歩く人達をぼんやり眺める。
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