同じ家なのに君は遠い
遥斗はそんな天音を見て、少しだけ視線を逸らした。

「……だから最近、距離置こうとしてたのに」

ぽつりと落ちた本音。

天音は目を見開く。

「え……」

遥斗は観念したみたいに小さく笑った。

「無理だった」

その瞬間。

天音の心臓が止まりそうになる。

周りの音が遠い。

遥斗の声だけが、はっきり聞こえる。
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