同じ家なのに君は遠い
遥斗は前を向いたまま続けた。
「そんな不安になるくらいなら、最初から言わねぇ」
夕方の風が吹く。
その横顔は相変わらず静かなのに、言葉だけがずるいくらい優しい。
遥斗は少しだけ歩幅を緩めた。
「……お前が思ってるより、ちゃんと大事にする」
その一言で、天音の中の何かが崩れた。
もう、無理だった。
好きだと思ってしまう。
こんなの、好きじゃない方が無理だ。
「そんな不安になるくらいなら、最初から言わねぇ」
夕方の風が吹く。
その横顔は相変わらず静かなのに、言葉だけがずるいくらい優しい。
遥斗は少しだけ歩幅を緩めた。
「……お前が思ってるより、ちゃんと大事にする」
その一言で、天音の中の何かが崩れた。
もう、無理だった。
好きだと思ってしまう。
こんなの、好きじゃない方が無理だ。