同じ家なのに君は遠い
当然みたいに、天音の髪を拭き始める。

「っ、せ、先輩……!」

「動くな」

低い声。

でも手つきは驚くほど優しい。

天音の心臓は限界だった。

近い。

顔も距離も全部近い。

遥斗は髪を拭きながらぽつりと言う。
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