同じ家なのに君は遠い
天音は小さく笑ってしまう。


すると遥斗が眉を寄せる。


「何」


「……いえ」


なんだか少しだけ、嬉しかった。


静かな部屋。


雨の日より近い距離。


でも、その近さが嫌じゃない。


むしろもっと、この空気の中にいたいと思ってしまう自分がいた。
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