同じ家なのに君は遠い
二人で並んで歩き出す。


夕方の風は少し冷たい。


しばらく無言が続いたあと、遥斗がぽつりと言った。


「昼のやつ」


天音の肩がびくっと揺れる。


「……え」


「気にしてんの」


図星だった。


天音は視線を逸らす。


「別に、気にしてません」


「嘘下手」


即答。
< 67 / 126 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop