同じ家なのに君は遠い
歓迎されていないわけじゃない。

でも、“家族”という空気もない。

その曖昧な距離感が、一番落ち着かなかった。

天音は荷物を部屋の隅に置いて、ゆっくり息を吐く。

緊張していたせいか、少し疲れた。

窓の外を見る。

知らない街。

知らない景色。

ここで、これから生活する。

そう考えるだけで胸の奥が少しざわついた。
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