同じ家なのに君は遠い
遥斗はじっと天音を見ていた。

からかっているようには見えない。

むしろ、何かを確かめているみたいだった。

天音の心臓が限界みたいにうるさくなる。

(無理……)

この距離、無理。

天音は逃げるように立ち上がった。

「わ、私、先帰ります!」

そのまま走り出そうとした瞬間。

腕を軽く掴まれる。

「危ない」
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