同じ家なのに君は遠い
遥斗は小さく息を吐いた。

「熱じゃなさそう」

完全に分かって言ってる。

天音は恥ずかしくて俯いた。

「……先輩、最近ちょっと意地悪です」

小さく言うと、遥斗は少しだけ口元を緩める。

「今さら?」

その顔を見た瞬間。

胸がまた苦しくなる。

(だめだ……)

好きだ。

ちゃんと、好きになってる。
< 97 / 126 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop