わたし、まだ話してる。

第三章 どうせ

彼は、人を褒めるのが下手だった。

正確には、“羨ましい”を認めるのが苦手な人だった。

だから何かを眩しいと思う前に、先に閉じる。

「どうせ俺には」

それが彼の口癖だった。
< 17 / 26 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop