DEAR.-モテるとか聞いてない!-
私は何も考えず泣き崩れた。
いなくならないでよ、玲央。
家族としてでいいから、私の傍にいてよ…!
その場でしゃがみ込んで泣きじゃくっていた。
しばらくして落ち着いて、手術室前に戻った。
「おかえり」
「ただいま」
その後は皆うとうとしながら待っていた。
深夜、手術室のランプが消えた。
ドアが開くと、手術着の雅代先生が出てくる。
「先生!玲央は…?」
「麻酔で眠ってますが、大丈夫ですよ。ご説明した通り、手術では取り除くのが困難な場所にある所は、抗がん剤で治療していきます」
真っ先に母が聞いた。
翌日から、毎日学校終わりに様子を見に行った。
頭に包帯を巻いて、ベッドに横たわって、そこにいる。
口元は微笑んでいた。
どんな夢を見ているんだろう。
例の好きな子と幸せな夢でも見てるんだろうか。
心がズキンとした。
手術から3日後、放課後。
「なあ髙野」
同じクラスの木本たくくんの声。
振り向くと、宮地光宗くんの男子2人と、こないだ私に声かけてきた藤沢美怜ちゃんと、彼女のともだちの七星ミツキちゃんの4人がいた。
「何か…?」