DEAR.
「やめてくださいよ…玲央は、ダンスとかやってるんです。身体の動きに問題起きたらダメなんです…!」
「今回できた腫瘍の場所の小脳って、スムーズな動きをするとか、運動技能を記憶して思い通りに体を動かすとかなの。だから、障害とか後遺症は心配があるわね…」
「そんな…」
私のダメージが大きくて、翌日私は学校を休んで玲央の元へ行った。
玲央の輝く笑顔が早く見たかった。
玲央の心地良い声が早く聞きたかった。
椅子に座って、玲央の顔を見つめた。
その時風が吹いた。
窓が開いていて、カーテンが静かにたなびいている。
そういや、もう3月か…。
もうすぐ中2になる大事な時期なのに。
大丈夫、心配しないで、不安になることなんてないよ…玲央が前に言った言葉の数々。
まだ玲央の言葉を数多聞いたわけじゃない。
だから私には希望なんてもてない。
「ねえ玲央。私寂しくなってきた。好きな子に告白なんかされたくないよ。だけど、私は玲央といたいよ」
目元に涙が滲んできた。
「後遺症とか障害でのリハビリささえるから…。できるだけ毎日来るから…。でもまずは、玲央が目醒めてくれないと、私何もできないよ?絶対戻ってくるって言葉信じて待ってるのに、約束破るの?信じてるから、戻ってきて…!」
涙が出すぎて頭が痛い。
目も痛い。
「ねぇ玲央…!」
玲央の掌に私も掌を置いて、そのままベッドに伏せた。