DEAR.
IV:逆転
それからは、ニコニコしながら毎日病室に通えていた。
「ああ…明日は終業式だから、さすがに行かなきゃ」
「もうそんな時期かぁ…」
「帰ってきたら、課題と一緒に着替えとか持ってくるね」
「課題多そう…」
「休んでた分もあるからね」
翌日、久しぶりの登校に、宮地くんと木本くんに驚かれた。
「おう、髙野。大丈夫か、ずっと休んでて」
「病室毎日通ってただけだよ。玲央は普通にしてるから、安心して」
「そうなんか…良かった」
面倒くさい集会と、課題配りで帰してもらえた。
担任に、玲央の課題と補習のプリントを貰って、ズシッとなる通学カバン。
リュックは自分のでパンパンだから、それはそれでひっくり返りそう。
「髙野。カバン、家まで持つ」
「えっ?」
宮地くんだった。
「いかにも重そうじゃん。ほら、貸しな」
勝手に取られた。
「あ…ありがとう」
宮地くんと2人、並んで帰るのは初めてかもしれない。
玲央と同じダンス部の親友。
「なあ」
「うん?」
「2年生になって、同じクラスだったら、恋羽って呼んでいいか」
「え?え、別にいつでもいいよ」