DEAR.
私は笑った。
宮地くんは私の方をちらっと見て、
「それで俺のこと、光宗くんって呼んでよ」
「光宗くん?」
「やば…」
「呼ばせといて、やば、は無いでしょ!」
宮地くんは耳を赤くしていた。
「照れてる方の、やば?」
「うっせ。変なとこ察し良くなくていいんだよ」
「へへ」
「髙野、この後は玲央の所行くだろ?」
「あー、何か食べてから行こうかなーって思ってるけど。プリント持って」
「たく誘って、ショッピングモールで飯食ってから3人で行かね?」
「まあ、容態安定してるから、マスクして面会OKだけど」
玲央以外の男子からこう誘われるのは初めてだった。
同じ道沿いに宮地くんの家があって、私の家の方が遠いのに来てくれて、わざわざ戻っていく。
「後で連絡するから、プリント玄関にまとめといて」
「うん。持ってきてくれてありがとう」
「おうよ」
玄関でスクールバッグからプリントを全部出して、頑丈そうなバッグを探してそれに入れた。
それから着替えて、スマホ片手に宮地くんからの連絡を待つ。