DEAR.-モテるとか聞いてない!-
「あっ!光宗くんもいるんだぁ!」
私のことは眼中にないみたいだけどまあいいや。
相変わらずの甘ったるい声と、甘ったるい石鹸のボディフレグランスの、清野聖ちゃん。
と、その取り巻き達。
「この後遊ぼーよ!」
「お前ら興味無いし、この後玲央の面会あるんで無理」
「え、玲央くんのとこ行くの?!行きたいなぁ」
「こんな大人数で行ったら迷惑だろ」
「えー、玲央くんに会いたいー」
「ワガママ言うな、無理なもんは無理」
宮地くんは木本くんからプリントのバッグを取り、
「じゃあ」
と冷たく言い放って、出入口方面に歩き出した。
私への応対と全く違う。
「マジでアイツらめんどくせぇ」
「光宗はすげぇよな、断り能力。ズバッと言えて羨ましいわ」
「好きな奴にしか優しくしねーよ」
少し目を伏せてそう言った。
バス停は、さっきと違うルートを乗る。
病院の近くにあるバス停があるルートのバスがあるから。
このバスは空いていて、座れた。
「久しぶりの玲央だなぁ」
「そうだな」