DEAR.
Ⅴ:お泊まり

2人きりになって、玲央は肩に顎を乗せてきた。


「ねえ、何であの2人と仲良くなってんの」

「玲央のツテだよ?」

「まだ付き合ってないけど…恋羽は俺のだよ?」

「…ヤキモチ?」

「ん?…男には気を付けて」


上手く誤魔化された。


プリントの概要を確認していると、外から雨音が聞こえてきた。


「うわー、傘無いよ」

「止むの待ちなよ」

「うん」


なんて言っていると、ピシャーン!と雷が落ちる。


「ひゃー!」

「おっ」


思わず玲央に抱きつく。

私は雷が苦手だ。

小さい頃の、近くでの大きな雷での停電がトラウマ。


「大丈夫大丈夫、俺がいるよ」


と頭を撫でてきた。

少し安心していたら、今度は近くでドカンと落ちて、一瞬電気が消えた。

すぐに明るくなったけど。

病院用の停電時のバッテリーに切り替わったんだろう。


「2人とも大丈夫?」

「あ、はい」


私のか細い声の、はい、はどれだけ信憑性が無いだろうか。


「恋羽のこと泊まらせてもいいですか」

「ベッドの空きないですよ」

「一緒に寝れるくらいには、ベッドゆとりありますし」

「ああ…うーん」

「恋羽、雷苦手だから、このまま帰したくなくて」

「内密にね」


あんまりよろしくないんだろうな。


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