DEAR.-モテるとか聞いてない!-
玲央の香りは、私を優しく包む。
「どうしたの、俺のことじっと見つめて」
「私は彼女になれるのかな」
「俺が治らないとでも?」
「違う。釣り合うのかなって」
「そんなん俺が言いたいよ。恋羽は、自分で思ってるより可愛いんだから!」
「そんなことない」
「とっとと治さないと、取られちゃうな」
「ずっと玲央のこと好きだよ」
「ホントに?」
「うん」
なんて話していると、うとうとしてきた。
玲央に腕を回して、胸に顔をうずめた。
何より落ち着く。
翌朝。
目の前に玲央の胸があって、軽くびっくりして起きる。
玲央は爆睡。
時計は6時半を指している。
丁度起床時刻か…。
私がモゾモゾしていると、玲央も目を覚ました。
「おはよ…」
「玲央、おはよう」
「ん…点灯時刻じゃん…」
寝ぼけてる玲央も好き。
ノック音がして、返事をする。
藤村さんだった。
「2人分の朝食です。停電は直りましたよ」
「あ、良かったです」
「失礼します」
「ありがとうございます」
調理室はまだ使えないのか、非常食。
「玲央起きてー」
「うーん…」
そう言って起き上がる。