DEAR.-モテるとか聞いてない!-
「こないだ言ったこと、覚えてるか?」
「どないだ?」
「2年生で同じクラスになったら、恋羽って呼んでいいか?って」
「あぁ、覚えてるよ」
「プラスでお願いがある」
「んー?」
「俺のことも、同じクラスになったら、光宗くんって呼んでよ」
「うん…?まあいいけど」
名前の呼び方に、そんな意味があるのか知らないけど、特に拒む理由もない。
「それだけ。今一度だけ言わせて。おやすみ、恋羽」
「おやすみ、光宗くん」
そう言うと、宮地くんは少し照れたような顔をして、笑顔を見せた。
彼の女子への笑顔は珍しい。
そもそも女子と絡んでる所を見かけない。
何で私だけ?って思ったけど、玲央がいるからか。
深夜。
宮地くんとおやすみを言い合って即眠りについた私は目を覚ました。
スマホの時計を見ると、3時頃。
階段を上がる音がする。
宮地くんがトイレにでも行って戻ってきたんだろう。
なんて呑気に考えていたら、ガチャッと私の部屋のドアが開く。
んんん?
寝ぼけて、部屋間違えてる。
私のベッドに当たり前のように入ってきて、私を抱き枕の如く抱き締めてきた。