DEAR.-中学生編-
「宮地くん、宮地くん」
「んっ…」
超至近距離で、目が合った。
「ごめん、部屋間違えた」
「お戻りください」
「…とでも、言うと思った?」
「え?」
戸惑っていると、床ドンされた。
「何?」
すると、また顔が近付いてきた。
舌を絡めて、キスをしてきた。
「んっ、はっ…んんっ」
玲央にだってされたことないようなキス。
「何、宮地くん」
「好きだ。恋羽、付き合いたい」
「いや私は…好きな人いるから」
「好きな奴、いんの?」
「…いる」
「ごめん…自分勝手で」
私の唇を袖口でそっと撫でて、部屋を出て行った。
翌朝、何も話さず朝食を済ませて、並んで登校する。
「ほんとに、ごめん」
沈黙を破ったのは宮地くんだった。
「うん、まあ…」
なんとなく気まずい。
「深夜テンションでつい、本音が出てしまった。謝っても謝りきれない」
「過ぎたことだしもういいよ」
「ファーストキス奪っちゃったよな」
「それは…そんなことないんだけど…」
「へ?」
嘘をついてもつかなくても面倒な感じだ、これ。