DEAR.-モテるとか聞いてない!-

入れ違いで出て行ってしまった。


「俺さぁ」

「え」

「恋羽がわざわざ来てくれて嬉しい!」

「いや…別に…」


屈託ない笑みを見せてくる。

頬が赤くなるのが分かる。

こっちの気持ちも知らないで…ずるい。


「ねえ」

「ん?」


私が反応して玲央を見ると、私の目を見つめてきた。

しかも偶然だとしたら不自然な時間。

玲央の笑みはスッと消えて、真面目な顔で、まるで心の奥底まで覗かれてるみたいで恥ずかしいのと、ただ見つめ合ってるだけで照れてくる。


「…何でしょう」

「寝てない。恋羽…そっちこそ心配だよ」

「えっと…?」

「大きな病気抱えてるであろう俺より、心配だよ」


玲央は、ニコリと優しく微笑んだ。

私の頭に、手の感触を感じた。


「な、何?!」

「眠いとか疲れてるとかなら、言えばいいじゃん。恋羽が元気無いのだって、ハッキリと分かるわけじゃなくてさ…。なんていうか、布団の中でゲームしてるの見つけた、みたいな感じ。俺が病気って気遣ってるんだろうけど、そんなの必要無い。俺絶対、病気治して元気になるから。それで、恋羽を心に寄り添って守り抜いて生きていく」

「何よそれ…」


恥ずかしくて消えそうな私をお構いなしに、平気でカッコイイことを平気で言ってくる。

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