DEAR.-モテるとか聞いてない!-

「単刀直入に言うと、毛様細胞性星細胞腫っていう脳腫瘍の悪性腫瘍。基本的にこれは良性が多いんだけどね」

「手術したら助かりますか?」

「全摘できる可能性が高いかな。もし全摘できなくても、放射線や抗がん剤治療ができる」


玲央の手からは、怖い…怖い…というような感情が伝わってくる。


「あの先生」

「何?」


私は、玲央が考える時間を与えるために質問をした。


「そもそも脳腫瘍の原因って何ですか?」

「特に定義ってないの。多くの要因のせいで生じるのね。ただ腫瘍ってのは、体の組織が元々の組織の成長こ仕組みを外れて大きくなって周囲の組織を圧迫した状態のことを言うの。…だから慣例として、頭蓋骨に囲まれた空間にできる腫瘍を脳腫瘍って言うの。…まあ、細かく言えば、玲央くんの場合は原発性脳腫瘍ね」


難しい…。


「雅代先生。…治療お願いします。俺、いっぱい夢とか、やらなきゃいけないことあるんです。絶対、治してください」

「分かったわ。協力する」


玲央の真剣な瞳に、雅代先生は応えた。


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