浅生先生はもう恋をしないそうなので、私は今日も好きを伝える。
「…そんなことがあったのね。」
「うん。素敵な人じゃない?」
賛同を求める私に、葉月はうーん、と唸った。
「…でも先生じゃん?年上じゃん?そういうのは気にしないわけ?」
「…別に?年の差とか関係ないっしょ!」
元気よく宣言する私に、葉月も何かを諦めたかのように「まあそれならいいんじゃない?」と返した。
「それで、今日傘を返しに行こうと思うんだ。」
「ふうん、いいじゃん。」
「で、その時にどんなこと話したらいいかな?好きなタイプとか聞いちゃったらまずいかな!?」
はしゃぐ私に、葉月は冷静に「もうちょっと仲が深まってからの方がいいんじゃない?」と突っ込んだ。
「やっぱそう思う?どうしたら先生に近づけるかな〜。」
私は熱くなった頬を両手で挟んで冷ました。
「まずはたくさん話しかけて仲良くなってくしかないんじゃね?」
そんな風に2人で作戦会具をしていたら、あっという間に昼休みが過ぎていった。