想いはきっと痛くない
過去のテスト結果を見せてくれた。それが……うん、酷かった。
成績が心配になった。


「ね。ほんと、国語は文章読めば答えあるから……漢字頑張ろう!」

「……記述がさー」

「記述は配点高いけど、不安定だし……個数で多い感じを攻めた方が今の藤堂くんにはいいよ! 質より量、ね!」


……人に教えるのって難しい。


いかに私が人と関わってこなかったかがわかる。

でも、ほんとに国語は文を読むしかないし……。
歴史から攻めた方がいいのかなぁ。でも歴史は暗記だから……。んー?


「梓月?」

「ごめん、何?」

「とりあえず終わった」

「……漢字は、個数が多いから何個か可能性が高いの見とくといいよ」


なるほど、と藤堂くんが頷く。

あ…さては。


「毎回漢字捨ててたでしょ!」

「……その通りー」

「もう、もったいないよ? 場合によっては漢字一つで二点取れたりするんだから。十個あれば二十点だよ?」


そう言うと、彼は驚いたような顔をしてる。

配点ちゃんとみればいいのに。


「配点はしっかり見た方がいいよ。取れない教科ほど、配点高めのから解いていくのがいいんだから」

「はーい」


今までどうやってたの?
というか、配点の話は受験期とかにはよく聞くと思うんだけど……。

なんか、色々心配になってくるなぁ。


テストまであと一週間とちょっと。
頑張ろう。
< 16 / 31 >

この作品をシェア

pagetop