想いはきっと痛くない
そして、迎えてしまった次の日。


「あら、澪? どうしたの?」

「お母さん、私、今日学校行く」

「……そう、いいんじゃない? 無理は、しないでね?」

「うん」


一晩考えて、学校に行くことにした。

無理に許してもらおうとは、思わない。けど、謝りたい。と、思ったから。

彼のことを、ちゃんと知りたいと思ったから。

今から言ったらいろんな人と鉢合わせるかもなぁ。なんて思ったけど、今日は諦めて少し遅めの時間に行くことにした。
せめて、一般の方が入る時間に被らないように。


「じゃあ、行ってきます」

「うん、何かあったら、ほんと無理せず帰ってきてもいいからね」

「わかってるよ」


大丈夫。大丈夫だから。

まるで、自分に言い聞かせるように心の中で繰り返した。


行きが、ほんとに長く感じた。あの日の帰りみたい。
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