想いはきっと痛くない
学校についてから、保健室にまっすぐ、は行かなかった。

今日は、あんまり学校に居たくない。来て、やっぱり嫌だなぁと思った。
人が多い。

藤堂くんを見つけて、少し話して、大丈夫だったら帰る。

そうしよう。そうしたら、きっと大丈夫。


「お、梓月」

「相田先生」

「来たのか。大丈夫か?」

「あ、まぁ、多分、大丈夫です」


曖昧な返事に、先生は少し苦笑いして「無理するなよ」と言って戻って行った。

それを見送ってから、あ、藤堂くんのこと軽くでも聞けばよかったなと少し後悔した。

でも、まだ朝だからきっと教室とかにいるかなぁ。

鞄持って教室に行くのは、きっと遅刻とかと思われてるのかあんまり視線はない。
大丈夫。大丈夫。

ゆっくり歩みを進める。

私のこと覚えられてたら、教室はしんどいなぁ。なんて、頭の片隅で考える。


教室が見えてきたとき、チャイムが鳴った。

多分、もうすぐで一般の方が入ってくる。

早く、藤堂くん見つけないと。

自分を心の中で鼓舞して、進んでいく。
< 45 / 52 >

この作品をシェア

pagetop